MT4のEAとコピートレードは違う?コピートレードとは?

FXにおけるコピートレードとは、プロトレーダーなどトレードに長けた個人トレーダーのトレードをリアルタイムでコピーしてトレードをする方法のことを指します。サブスクリプション料金や購入料金を支払い、コピー元のトレーダーが保持しているポジションをコピーして全く同じトレードを行うのです。プロトレーダーと同じトレードができるので、かんたんに儲けられそうなイメージがありますが、コピートレードにも注意点はあります。

コピートレードとEAはどちらも自動でトレードを行ってくれるので、一見似ているように見えますが違いがあります。EAはプログラムに応じて自動で売買を行ってくれるツールです。コピートレードは、コピー元トレーダーの口座を自分の口座に反映させるもので、裁量トレードも含みます。コピートレードもいくつか種類があるので、EAを使用しながら行うもの、完全に裁量トレードのものなどがあります。完全なる自動売買ではないので、適宜人間の手が入るので、状況に応じて損切を行ったり、売買を停止したり、EAができない部分をカバーしてくれます。

魅力的に見えるコピートレードではありますが、コピートレードをかんたんにおすすめできない理由がいくつかあります。

▷どのトレーダーをコピーするのか
コピートレードは個人トレーダーの口座をコピーするわけですが、このコピー元トレーダーを選ぶのがなかなか大変です。コピートレードを提供している個人トレーダーは多く存在しており、そのトレーダーがどれくらいの実力を持っているのか判断も難しく、必ず勝てるというわけでもありません。大きな損失が出る可能性も大いにあります。どんなトレーダーもすべての取引で利益を出すというわけではなく、「短期的には損失が出ても長期的に見てトータルで利益を出し続けている」という場合がほとんどです。コピー元のトレーダーが今まで運良く勝ち続けているのか、しっかり戦略を立てたうえで勝ち続けているのかしっかりと判断してください。

▷費用がかかる
コピートレードもタダではありません。初期の購入料金だけのものもありますが、毎月のサブスクリプション料金の場合は、料金が積み重なり高額になることもあります。長期的にコピートレードを継続していく場合は、利益よりも費用が上回る可能性もあるので注意が必要です。その費用を投資資金に充てる方がより多くの利益を出せるかもしれません。

▷他人の戦略でトレードするリスク
コピートレードは人の戦略に従い、他人が自分の口座でトレードするようなものです。そのため自分自身でトレードを制御することができないため、思い通りのトレードをすることができません。どんな結果になっても自分で責任を取らなければいけません。人のトレードに従った結果、損失が出てしまった場合に自分自身が納得できるのかをよく考えた上でコピーするようにしてください。

上記のような危険性があることから、日本でのコピートレードに対する規制は厳しく、日本のFX業者がコピートレードを行うためには金融庁の許可が求められています。海外のFX業者においては、その業者が金融登録をしている国の規定を満たしていれば問題なく取り扱いをしています。コピートレードに関するライセンスを取得しているかはHPなどで確認ができます。コピートレードを始める場合は、さまざまなリスクを承知してから始めるようにしなければなりません。MT4でFXトレードをする場合やEAによる自動売買をする場合にも共通することですが、FXトレードをするにはきちんと自分自身で戦略を立てて取引をしたり、相場市場を見極められるスキルをつけたりする必要があります。そのうえでコピートレードやEAといった取引ツールを使うようにしてください。

コピートレードは、費用がかかります。もちろん、EAも有料のものもありますが、MT4EAの無料配布サイトであれば、様々なEAを無料で配布しています。また、バージョンアップやサポートも充実しているため、初心者にも安心して利用することが可能です。